一人当たりのGDPは近いうちに日本は韓国に抜かれることに。対韓国の対応は慎重になるべし。
細かい分析はしてませんが、トレンドだけ見るなら日本は韓国に直に抜かれることになるでしょう。
■日韓の一人当たりの名目GDPの比較
世界の経済のネタ帳からダウンロードしたグラフですが、見ての通り右肩上がりの韓国の一人当たりのGDPに対して、日本は為替の影響もありながらも横ばいが30年近く続いています。
この30年という年月は韓国経済が日本に迫るには十分な期間であり、2030年までに一人当たりのGDPは韓国に抜かれることになるだろうと思います。
■日本経済のGDPから読み解けること
1)政府支出
GDPは「家計消費」「設備投資」「政府支出」「輸出ー輸入」で構成されていることは皆さんご存知の通りだと思いますが、近年日本のGDPの支えてきたのは「政府支出」が大きな要因です。
この政府支出の増加要因は主に高齢化による社会保障費が大きく影響しています。
2)個人消費
一方で消費税増税の影響などにより日本の物価は上昇している一方で、サラリーマンの平均年収はピークに比べれば約50万程度減少(今は30万くらいの減少だったかな)しており、この点を踏まえれば消費が伸びる状況にはありません。ただし、各世帯の共働きや人口減少化における世帯数の増加が消費を支え、緩やかな上昇を続けています。
ですが、日本はすでに人口減少化にありこの傾向はいつまでも続きません。特に、世帯数の増加は2020年代には減少に入るいわれ、個人消費もやがて増加傾向から減少傾向に転じることになります。
世間が感じてる通り、日本経済は決して明るくはないようです。
■この状況下で今の日韓関係で思うこと
この状況下にあり、日本の人は少し韓国を見下しすぎている。過小評価しすぎている傾向があるように思えます。確かに日本には優れた技術があり、韓国より上回っている点もおおくあると思いますが、一方で一人当たりのGDPで見た実力差は確実に埋められてきているどころか、追いぬかれる段階まできています。
また、前述の通り今日本経済はとってもやばい段階にあり、ガキスケ的にはこの段階で「韓国と断交!」(まあ、やらないでしょうけど)を政府や自民党に要求する国民は冷静さに欠いているように思います。
経済衰退期にまもなく突入する日本が、あえて市場を手放すということは愚策としていいようがありません。
隣国問題は感情的になりやすい問題ではありながらも、今の状況を把握しつつ、冷静な判断を日本国民にはしてもらいたいです。