米韓同盟破棄は韓国にとって愚策なのか? 偏った報道に対してのガキスケの見解

韓国の次の狙いは米韓同盟破棄だろうな。

目的は過去のブログでも指摘したように、韓国の長期的な利益のため、中国につくという国の政策転換だろう。

中国と同盟を結ばないまでも韓国は中立国としての立場を表明することも考えられる。その対応でも、中国としては近くから脅威が去る対応になるので喜ばしいことになる。

■対北朝鮮防衛

防衛に関しては対北朝鮮はさして問題ない。理由は二つ。

一つは、ミサイル防衛はそもそも費用対効果は高くなく撃ち漏らしがあること。GSOMIAでミサイル防衛高めましょうとしたところで、ミサイル防衛自体が確立していないことから、複数同時発射されれば対応はできない。

ミサイル防衛は現状は安全よりも安心という措置に過ぎず、さらにはアメリカ向けの武器ビジネスのお付き合いというところだ。

二つには、北朝鮮は他国が攻撃しない限りはミサイル攻撃はしない。あのミサイルはあくまで目的は体制維持であったり、交渉のカードにすることが目的で北朝鮮からは切らない、というか、切れないカード。

韓国自体日本を射程距離にしたミサイルは保有しており、当然だが北朝鮮が韓国にミサイル攻撃しようものなら韓国も報復攻撃はできる。

また、軍事力は圧倒的に韓国が上。地上戦にしても空中戦にしても北朝鮮には韓国に勝てる能力はないのだ。

北朝鮮は怖いと煽り続けて20年以上経つが、北朝鮮がミサイル攻撃を行ったことはない。対北朝鮮で日米韓の同盟は過剰な防衛措置であり、かえって北朝鮮を刺激するだけの対応になっているのではないか。

■対中国防衛

中国はアメリカに次ぐ軍隊を保有し核も保有している。韓国が単体で中国に軍事で抗うのは、北朝鮮の軍事力と比較できないほど強大だ。

しかし、韓国としてはアメリカよりも中国につきたい必要性がある。そのため、韓国に関しては現状の防衛力を維持しつつ、アメリカと距離を置くことで中国との関係強化した方がメリットがあるのだ。

どちらかと言えば、今の韓国では在韓米軍の方が脅威だろう。アメリカは中国以上に他国に軍事攻撃を行ってきた実績がある。

北朝鮮・対中国防衛はよく聞かれる話だが、アメリカ防衛が聞こえないのは日韓がアメリカと同盟国であるからだ。

つまり、そのロジックにたてば韓国が中国と同盟、または、友好国として信頼を構築することで中国が韓国の仮想敵国ではなくなるわけだ。

また、韓国よりも防衛予算で劣るベトナムは中国と領土問題を持ちながらも、自力での防衛をし中国とも経済交流をしているのだ。

あくまで専守防衛ならば既存の韓国にも十分な能力はあるだろう。

■韓国の防衛は愚策か?

韓国が今後、中国よりになりたい、または中立国を目指す場所、GSOMIA破棄や米韓同盟破棄は韓国の防衛に関して愚かな行為なのだろうか。

過剰な防衛はむしろ対立を煽り、かえって半島の緊張感を高める要素になっているのではないか。

平和的解決を望む場合、日米同盟から韓国がひくことはむしろ、平和解決の近道になる。

また、現状の韓国の防衛面での最大の脅威は在韓米軍の存在だろう。

韓国としては防衛力を高めアメリカから兵器購入もありえるだろうが、それはむしろ北朝鮮や中国に対しての防衛ではなく、アメリカから自国を守るための防衛力強化と見ることもできる。

この最大の脅威である在韓米軍をどのように韓国から撤退させるかが、韓国側の次のターゲットになると私は見ている。

昨今、今回の韓国の措置は愚かだという日米政府・メディアは報道しているが、韓国の目線・世界情勢を見た上で考えれば、わたしには決して韓国の今回の措置は愚策ではないと見ている。

愚策というのは韓国の利益ではなく、アメリカの利益に反するから愚策と韓国の行為を批判しているのだろう。