綺麗で不幸せな日本
私は今タイのシラチャという街に住んでいます。
工業団地が近くに存在する街で、多くの日本人も住んでいます。
街中は比較的整備されますが、それでも街中を少し外れると日本では滅多に見られないような陥没した道があちらこちらに。
街の景観も日本みたいに整備されてはいません。それでもタイの人達は気候のせいか民族性か、ニコニコと楽しそうに暮らしています。
先日、久しぶりに日本に帰国したのですが、そんなタイの状況と比べると日本の道路や景観は凄い管理が行き届いてます。
素直に日本は綺麗な国だなと思いました。
ただ、行き交う街の人々からはどうしても暗い雰囲気を感じてしまいます。みんなではないですが、そんな人達が多いですよね。
無表情に下向いて歩いている人やら、疲弊感漂う電車の乗客からはハッピーな雰囲気は中々感じません。
日本はこれまで物質的な豊かさを追求しすぎて、精神的な豊かさはおざなりにしてきた。タイの暮らしと比較すると、日本社会は実は凄い貧しい国なのかもしれません。
今、日本は財政難という理由から増税をしようとしています。社会保障やら年金はそれでも悪化していくのでしょうけど、それなら目の前の物質的な豊かをまずは考え直したらどうかなと思うのです。
どこもかしこも完璧に舗装された道路が必要か?
街の景観にそこまで拘るべきか?
人間、多少不便になっても幸せには生きていける。ならば本当に為すべき豊かさを見直して、劣化させる公共サービスを選んだ方が良いはずです。
日本人は完璧を求めすぎて不幸せになるよか、ザックリした感性で幸せになる道を考えてはどうだろうか。