部活は時間の無駄か?部活のメリットとデメリット

大抵のかたは部活に参加するべきか、やめるべきかとで悩まれているかたがこの記事を読まれていると思います。私自身、中高生の6年間部活に参加し、大学生はサークルでしたが参加していました(サークルはほぼ遊びですが)。

 

10年間部活・サークルに参加し今社会人をやっている私が、部活のメリット・デメリットを考察していきます。

 

■部活のメリット

1)社会性が目に付く

部活に所属することで、社会の集団性が学ぶことができる。部活のメリットとしてよく言われます。確かに、集団社会を学ぶ場としては有効ではあります。しかし、部活でなければ学べないわけではありません。

 

社会性を推奨するなら、むしろバイトのほうがよっぽど必要な社会性を身に着けることができますし、日々の日常からでも社会性はみにつけられます。さらに言うのであれば、スポーツ選手の不祥事も目立つなか、部活で得られる社会性はそれほど効率的なのかと疑問にすら思います。

 

また、この部活による社会が学べる環境は学年毎の年功序列社会が存在するなど、今の日本、これからの日本で生きる社会性を学ぶにはやや時代遅れでもあります。

 

社会性を学べるメリットで部活を検討するならば、その必要はないでしょう。

 

2)スポーツ選手を目指す

野球選手などプロスポーツ選手を目指す場合。今の日本では部活は登竜門となっており、参加する必要性があります。メリットというか、部活参加が前提条件です。(野球の中学など校外クラブもありますが)。

 

3)人間関係が広がる

これに関しては私も同意します。部活の仲間を社会人になっても継続できれば、あなたの人脈が広がりますので、それは強みとして活かせます。人脈が広ければ広いほど、社外交友関係が広がり、貴重な情報や人の紹介などを得られビジネスにおいて非常に有利になります。

 

ただし逆に言えば、人間関係があまりよくなく、卒業後に関係維持が難しいようなら、そのメリットはなくなります。卒業までに関係をよくするか、他のコミュニティでの人間関係構築を目指すか、この場合は判断する必要があります。

 

4)強い心が身につく

厳しい練習を通じて根性が身につく。これはよく聞く話ですが、これをメリットとしてあげた人はそれをどのように定量化して評価しているのか疑問です。というか、確認してないでそれをメリットとして挙げています。スポーツ界の不祥事が目立つなか、本当に強い心が身につく私には疑問です。

 

よって、これをメリットとしては認めることができません。

 

5)思い出つくり

部活は一生の思い出とそれをメリットにされるかたがいます。私はそれを否定するつもりはないですが、一方で普遍的なこととも思ってません。

 

私は小学生から剣道をし中高と部活に参加しましたが、部活の雰囲気は凄い悪く全く楽しくありませんでした。いまだに、あの部活に参加していことは時間の無駄だったとむしろ後悔すらしています。

 

部活に参加しなかったほうがよかったというのも、これも一つの真実です。ようは、思い出になるという特定の人の経験はあくまでそのかた特有の出来事であり普遍的ではないということです。

 

よい思い出になるかならないかは、個々が判断することで、それを普遍的なものと主張されるかたは、私には思考停止のように思えます。よって思いで作りはメリットにはなりません。

 

6)ほぼ無料で趣味に参加できる

このメリットは極めて高いですね。施設の使用料や機材を無料で使えますから、趣味としてやりたいかた、また、ジムかわりに身体を鍛えたいかたにとってはメリットしかないでしょう。

 

■部活のデメリット

1)ただ惰性で部活に加わってるなら時間の無駄

スポーツ選手・芸術家などプロを目指す、人間関係の構築、趣味以外では部活のメリットはありません。特にそれらの目的がない、旨味がないのであれば部活の参加は時間の無駄です。

 

2)社会で活かせる知見を学ぶ時間がなくなる

社会人になり部活で得た知見は、スポーツ選手など特殊な職業につかなければ無意味です。学生は社会にでるための準備期間ですが、その貴重な時間を無意味なことのために費やしているわけです。

 

大学進学を考えているなら、日本で生きるのに学歴は武器になりますから受験勉強に費やす。または語学、資格取得に時間を費やすほうがよっぽど効率的です。進学の学費に問題があるなら、部活せずにバイトして学費資金をためられたほうがよっぽど人生にプラスです。

 

3)村社会という時代錯誤な社会性が身につく

部活型の社会が機能していた時代もありました。ただそれは大量生産・大量消費でただ頑張ればよいという時代の話です。今の日本では多様性が必要とされていますが、年功序列、組織ありきで自由にモノが言えないという抑圧的な村社会はその多様性を阻害しています。

 

そうした古臭い社会が今なお多くの部活に存在します。そのような環境で得られる社会性は、やはり時代遅れの社会性で、未来を生きるにはデメリットでしかありません。

 

■結論

部活に参加するべきかしなくてもよいかは、つまるところ個々人の都合によるところになります。ただし、これまでの考察から部活活動を行うかどうかの判断基準がないのであれば、受験勉強や資格勉強に時間を費やしたほうがよいというのが私の結論です。

 

ただし、勉強する気もなく帰宅してからゴロゴロするだけという人は、人間関係構築を目的にゆるーい部活で友達作りをされたほうがメリットがあります。

 

学生時代は社会にでるまでの準備期間ですので、重要なのはどのような社会人になるか、つまり、社会に出てやりたいことを早く見つけることが重要で、そこから逆算して今やるべきことを考えるべきでしょう。その逆算に部活が必要なければ、入る必要なくメリットの大きいことに時間を費やすべきです。